中之島メーデー実行委員会主催で第91回メーデー関連企画として、総括と21年メーデーの組織化を目的に「メーデーの闘いから学ぶ労働者集会」が大阪市内で開かれた。集会には多数の労働組合員が参加した。
大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)館長の谷合佳代子さんが、メーデーの歴史を19世紀の労働者の登場とその運動から解き明かした。世界と日本の運動史にも言及し、現在にいたるメーデーの変遷を映像も交えて語った。
今回は釜ヶ崎メーデーの歴史も紹介された。また1886年の大阪のデモやシカゴで入手したヘイマーケット事件の記録など新しく発掘された動画が上映された。
さらにフランスの労働組合運動の特徴である複数組合主義やその活動様式の多様性、代表制並立などにふれ、最近のフランスのメーデーや黄色いベストのたたかいを紹介した。最後に、「メーデー100年の歴史で獲得できたものできてないもの」で「△8時間労働制」「△同一労働同一賃金」という指摘は、コロナ下の労働組合運動にとって重要な問題を提起した。
そのほか、争議報告が連帯労組関生支部、介護福祉労働組合などからなされた。