12月14日は、辺野古に土砂を投入されてから2年目。カヌーによる海上行動でしたが、健康診断前日のため断念、翌日に安和へ。桟橋港内に土砂が山のように積み上げられ、さらに土砂を積んだダンプが港内に入っていきます。それとの闘いは、日常化しています。

 午前中、いくつかの島ぐるみが名護市長に要請やら野党議員に激励やらを行ないました。防衛省の設計変更にからむ問題です。県には全国から意見書1万9千通が出され、名護市からも579通ありました。設計変更に対し、地元市長の意見を聞くことになっています。名護市長がどのような意見を出すのか。しかし市長は、「あらためて市民の意見は聞かない」との見解です。579通の意見はすべて反対。ならば、その通り反対意見を表明するのですか。

 もう一つは、辺野古基地・キャンプシュワーブ基地の第2ゲート山側にある名護市管轄の辺野古ダムです。水面にボーリング調査の櫓が立ちました。ダムから美謝川(みじゃがわ)が流れ、大浦湾に突き出る予定の新基地とぶつかります。そこで川の流れを変えるという工事を企んでおり、水路変更には名護市長の許可が要ります。そのためのボーリング調査なのに、市長は「調査段階だから許可は不要」というのです。水は名護市民の飲み水の一部でもあります。

 三つ目は、土砂の供給です。埋め立て土砂は県内からという防衛局の方針転換により県内、県外の土砂業者が暗躍しています。まだ沖縄戦の遺骨が散在している南部からの土砂採集の話もあり、問題化しています。

 政府の揺さぶりは他にも。土砂の海上輸送促進を目的に大浦湾に、びっくりするほど大きな土砂を積み置く台船がやってきました。安和、塩川から運ばれてくる土砂を積み置く超大型の台船です。運搬船が増えており、フル活動させたいのでしょう。工事は、まだ全体の3・8%の進捗です。

 12月20日は「コザ暴動」から50年目。アメリカ民政府に押さえつけられていた沖縄人が、うっぷんを爆発させた事件です。それを踏まえると、民意を無視し、辺野古埋め立てていることに、いずれマグマが噴火しても不思議はありません。コザ暴動の2年後(72年)に日本復帰。自民党は復帰反対で、「昔のようにイモや裸足になる」と言っていました。(富樫守)