
広島地裁(大森直哉裁判長)において伊方原発運転差止広島本訴、第21回口頭弁論の取り組みが行なわれた(1月20日)。新型コロナへの感染対策のため、乗り込み行進、記者会見・報告会は中止し、フィジカルディスタンスをとりながらだった。午後、広島地裁前に集まった弁護団、原告団、応援団の代表らは、「私たちは内部被曝の強制を拒否する—低線量被曝は安全ではない—」と書かれた横断幕を掲げて記録撮影を行なった。
昨年7月29日の「黒い雨」訴訟判決で広島地裁(高島義行裁判長)は、「『黒い雨』が人に健康被害をもたらす過程として(中略)内部被曝を想定できる(中略)内部被曝による身体への影響には、外部被曝と異なる特徴があり得るという前記知見が存することを念頭に置く必要があるというべきである」と明確に示した。
横断幕には、反原発の闘いが広島、長崎の被爆者、福島原発事故の被害者、その人々と連携した反核の強い意志、メッセージが込められている。
今回、原告側の陳述予定者が緊急事態宣言下の京都府在住のため、移動は避けた方が良いとの判断から、陳述は次回期日以降に延期。原告側からの準備書面の提出はなし。1月13日付けで四国電力側が準備書面を提出したが、これへの反論は次回期日以降となった。次回口頭弁論期日は3月24日に予定されている。