
2月6日、大阪市内で広域行政一元化条例の問題点を訴える街頭宣伝がおこなわれました。主催戦争あかん!ロックアクション。通行する人たちに「海賊の骸骨」がドーンと真ん中に印刷され、「『府市一体化』は都構想と同じ大阪市乗っ取り計画です!」と書かれたビラを配りました。作成は大阪・市民交流会です。
マイクによるアピールでは、広域行政一元化条例の正体や吉村洋文大阪府知事が言っていることのウソを次々に暴いていきました。
▽「一元化」の正体
広域一元化条例は、住民投票で否決された「都構想」の簡易版です。「都構想」は住民投票で否決できましたが、広域一元化条例は議会内の多数決で決められます。
大阪府会は大阪維新の会が過半数を占め、大阪市会は維新と公明で過半数を占めています。大阪市会で今月、議題に上げられようとしています。
「広域行政の一元化」とは、大阪府知事が決めたことに大阪市を従わせるというものです。大阪市は府知事が決めたとおりのことをやらされ、そのためのお金も負担しなければならないのです。この仕組みは「都構想」とまったく同じです。
大阪府市は制度いじりまわすのではなくて、より、コロナ対策をきちんとやるべきです。
▽吉村知事のウソ
大阪で高齢者のコロナ死者数が多いことについて、吉村知事は、「高齢化が他都市より進み、3世代同居率が高い。また東京より高齢者施設が多いから」と説明していますが、本当でしょうか。
2015年の総務省国勢調査で60歳以上の高齢者人口は、東京都373万人に対して大阪府は280万人です。同居率ではなく同居数を比べると、東京都12万世帯に対して大阪府は11万世帯と1万世帯も少ない。高齢者施設の利用者数はも19年の調査で、東京都は95万人に対して大阪府は87万人です。こちらも大阪の方が少ないのです。みなさん、維新にだまされないようにしましょう。
(池内慶子)