大阪地検は、3月30日、全日建運輸連帯労働組合関西生コン支部の武建一委員長にたいして、大阪ストライキ、滋賀コンプライアンス事件(威力業務妨害・恐喝未遂・単独分離公判となっている)で、懲役8年を求刑した。労働組合活動に対して殺人罪に匹敵する求刑は異常というほかない。武委員長が事件に直接関与したという事実はまったくない。にもかかわらず、大阪地検は、「労働争議と称して、同じ行為を繰り返している」「国家権力の弾圧といって反省の色がみえない」という理由にもならない理由で重罪を求刑したのである。ここまで検察権力が労働組合つぶしを露骨に公言したことがあったか。

 当日の裁判傍聴では、弾圧の手先となった大阪広域協組が検察・警察と一体となって300人超を動員し、傍聴席を占拠するという挙に出た。彼らは労働組合側の傍聴を締め出したことを確認すると退席した。これは裁判の公開原則を踏みにじるあからさまな傍聴妨害だ。これを易々と許した大阪地裁の態度は許されるものではない。

 4月15日(木)は午後4時半から大阪市北区の中ノ島水上ステージに集合して、大阪地裁を包囲する「ぐるぐるデモ」に参加しよう。反撃の第一弾である。労働組合への死刑求刑というべきこの事態に声をあげよう。

 判決は7月13日。重罪求刑弾劾・無罪戦取へ。労働組合運動の再生をかけて、たたかおう。