3月27日、大津市内で開かれた「外国籍県民の人権を考える」市民講座で、滋賀朝鮮初級学校校長のチョンサングンさんと近江八幡市の小学校で外国にルーツをもつ子どもたちの居場所「マリアナ教室」を担当している右田マリアナ春美さんの講演を聞いた。日本の学校教育はいっかんして同化教育であるため、外国にルーツを持つ子どもたちには居場所がない、つらいものに。現在、外国籍の子どもで就学不明児が現在2・2万人もいるという。戦後各地にできた朝鮮学校は1949年の学校閉鎖令でつぶされたが、保護者や教師の要求で各地の小学校に朝鮮学級がつくられた。滋賀県では18学級あった。こうした朝鮮学級が残っていれば、外国にルーツのある子どもたちの居場所やアイデンティティーをたもつ教育がもっと確保できたとのこと。問題の多い日本の学校教育のなかで、子どもたちの権利のために奮闘するサングンさんやマリアナさんに頭が下がる思いだ。