
サンケン電気(本社 埼玉県)は1月20日、韓国サンケン(100%子会社)を一方的に解散し、労働者全員を解雇した。コロナの乗じた組合つぶしである。現地では2カ月間にわたって会社前で座り込み、テントの電気・水道が断たれても解雇撤回を求めるたたかいは続いている。サンケンは座り込みテントと会社内組合事務所を撤去をねらい、月約20万円の支払訴訟に出てきた。
こうした韓国現地のたたかいと連帯して4月21日、「おおさかユニオンネットワーク」の呼びかけでサンケン大阪支店への抗議集会が開かれた。労働組合と「韓国サンケン労組を支援する大阪市民の会」、「日韓民主労働者連帯」など市民団体70人以上が集まった。
集会は、シュプレヒコールを挟みながら、全港湾大阪支部の青年の司会で進行。韓国現地の韓国サンケン労組から副支会キム・ウニョン(民主労総副委員長)のアピールも流された。キムさんは「私たちはひるまない、資本のこの横暴と闘わなければ生きられない。グローバル企業にたいして、労働者の国際連帯で鉄槌を下そう」と訴えた。また日本政府の福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出を強く弾劾した。
「組合つぶしの偽装廃業を許さんぞ! サンケン電気大阪支店は声を聞け!」のシュプレヒコールが西梅田のビジネス街に響きわたった。韓国KBSがこの日のたたかいを取材した。
投資ファンド「エフィッシモ」がサンケン電気株式の公開買い付けを開始した。コロナ解雇に乗じて、暴利を貪ろうとしている。慶南道・馬山のたたかいとともに、6月株主総会を控えて、日本の取り組みも焦点となる。グローバル企業・金融資本と最前線で対決する日韓連帯闘争に多くの仲間の参加を訴える。