河合案里・前参議院議員の当選無効に伴う再選挙で、「結集ひろしま」の宮口治子さんが勝利した(4月25日)。立憲、国民、社民、連合広島が推薦。共産党は、宮口候補を自主支援した。「政治とカネ」をめぐる前代未聞の買収による選挙違反事件に対する広島県民の心底からの怒り。選挙戦前は圧倒的不利とみられていた宮口候補が序盤から終始互角以上で支持を固め、大差で勝利した。

 宮口さんの「変える勇気。その前へ!」「多様性のある社会」「小さな声をとどけていく」などの浸透に比し、自民・西田英範候補は「信頼回復と未来への改革」と防戦一方だった。北海道、長野の補選と広島の再選挙で、参議院の改憲勢力3分の2を辛うじてだが阻止した意義は大きい。北海道、長野の補選と広島の再選挙で、参議院の改憲勢力3分の2を阻止した意義は大きい。

 一昨年の自民候補2人の得票合計は約56万6千票、結集ひろしまと共産党の合計は約40万票。投票率が下がった今回の得票は、宮口候補が約37万票、西田候補が約33万7千票。自公の支持者の棄権が多く、票が激減したことがわかる。しかし、次期衆議院選は楽観できない。自民支持率は低下せず、野党は伸びていない。広島再選挙の「もう黙っとれん」という声を、全国に広げなければ。

 もう一つ特徴は、中国電力の労組を抱える連合広島との関係で、宮口候補が「反原発」を正面から掲げられなかったこと。元広島県職員・介護福祉士の佐藤周一候補が唯一「反原発、小選挙区制や日米地位協定の廃止」を掲げ2万票余りを獲得したことは、注目できる。

 「反原発なき核兵器廃絶、核軍縮運動」では、核戦争の危機を阻止することも、さらなる被曝を阻止することもできない。ヒロシマは、8・6〜8・9へ「オリンピック」でかき消すことを許さない。(哲)