連帯ユニオン関西地区生コン支部にたいする一連の弾圧の先駆けとなった和歌山広域協組事件(強要未遂、威力業務妨害)の裁判が和歌山地裁(写真左)で進んでいる。この事件は、和歌山の生コン企業経営者でつくる和歌山広域協組らが元暴力団を差し向けて組合員を威嚇し、組合活動妨害をくりかえしたことに、17年8月、理事長に謝罪(抗議と事実検証)交渉をしたことが、威力業務妨害、強要未遂とされた事件。19年7月と11月に5人が逮捕され、3人が起訴。同年10月の第1回公判の後、期日間整理に入り、第2回公判は1年6カ月後の今年4月22日に開かれた。

▽傍聴席から映像見えず

 第2回公判では、検察側が証拠として提出した湯浅生コンの組合結成通知の映像を調べたが、「プライバシー侵害のおそれがある」という理由で、大型スクリーンに映し出さず、傍聴席では音声しか聞こえかった。弁護団が強く抗議したが、裁判長は却下した。

 この検察側の証拠では、たがいに解決策を話合い、検討していることようすが記録されてており組合の「犯罪行為」がなかったことが明らかになった。

 5月13日の第3回公判では、17年8月18日、2人の元暴力団らが組合事務所前に高級車で乗り付け、組合員の抗議の中、暴力団らが警察署に連行されるようすを映像証拠として弁護側が提出。このときも、裁判所は「プライバシー侵害のおそれ」を理由に大型スクリーンを使用せず、傍聴席から何もみえなかった。

▽弾圧に手を貸す裁判所

 このように和歌山地裁では「裁判の公開」の原則を逸脱する「異常事態」が続いている。「被告」の保釈条件もひどい。「被告」組合役員や組合員と会うことができず、組合事務所への出入りもできない。労働組合弾圧に手をかす裁判所に、弁護団や支援者は強く抗議を続けている。

 第4回公判は5月27日弾圧中心人物M協組理事長証人尋問。第5回は6月17日。いずれも午前10時開廷。