農薬は「農の薬」と表記されるが、じつは何らかの生物を殺す「殺生物剤」であり基本的に毒物である。「グリホサート」は散布した植物をすべて枯らす非選択性の除草剤。米国のモンサント社(18年にドイツのバイエル社に合併)が、「ラウンドアップ」という商品名で1974年に売り出した。農作物まで枯らしてしまうという難点があったが、耐性のある遺伝子組み換え作物の開発で「克服」した(『世界』3月号、岡田幹治論文から抜粋)。

 種子法の廃止も重なり、これからは個人農家も強力な農薬と遺伝子組み換えの種子でしか農産物を作れないという可能性もあるということだ。農業が巨大資本の餌食になっている。本当に恐ろしい話ではある。

 スーパーに並ぶ「立派な」大根やキャベツを見ると、それらのことが頭に浮かび気持ちが沈んでしまう気がする。三里塚から産直で送られてくる泥のついた、たまに少し虫食いのある野菜を見ると「ほっ」とする。れからも、「自然」を大切にした農業と付き合いたい。(「抵抗の旗」から)