▽重大局面に

 貴紙がサンケン闘争に心を寄せてくださり、感謝します。韓国サンケン(株)の偽装解散・全員解雇の撤回を求める韓国サンケン労組の闘いは、日本における連帯闘争を先頭に立って推進してきた尾沢孝司さん(韓国サンケン労組を支援する会・事務局次長)の不当逮捕により、重大局面を迎えています。韓国では実に国会議員41名が連名で日本のさいたま地検、外務省、厚労省、サンケン電気に対して即時釈放を求める書簡を送り、110万民主労総と19万金属労組(韓国サンケン労組の所属産別)が抗議声明を発しました。韓国サンケン労組を支援する会と私たち韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会は、韓国の仲間との連帯を打ち固め、共に闘う全国の方々と共に、この弾圧にひるむことなく前進しております。当面の焦点は、6月25日のサンケン電気・株主総会への一大アピール行動と、弾圧をはね返す大カンパ運動の成功です。ご協力、よろしくお願いします。

▽韓国サンケン闘争とは

 韓国サンケン労組の闘いは25年前、韓国サンケン労組が民主労総に加盟した時にさかのぼります。サンケン電気本社は、一貫して民主的労働組合の存在を嫌い、組合つぶしを画策してきたのです。サンケン電気の態度は、朴正熙軍事独裁政権下の馬山自由貿易地域に工場を立てた1973年当時のままなのです。

 今回の争議は、昨年7月9日サンケン電気取締役会が突如、100%子会社・韓国サンケン�鰍フ解散・清算を決定し、ホームページに発表したことによって始まりました。この決定は4年前に整理解雇撤回を勝ち取った際の労使合意書にある「会社は今後重大な雇用問題の発生時には労働組合と合意して行う」に違反するものでした。それだけでなくこの決定が、卑劣な準備の上になされたものであることが明らかになっていったのです。会社解散・清算の理由は「赤字」だとしているのですが、韓国サンケン�鰍ノは赤字になるレベルしか発注せず、他方で秘密裏に外注生産をやってドイツやイギリスに輸出し、LG財閥と組んで別会社の設立を進めていたのです。目的は、『組合つぶし』であり、そのために韓国サンケン�鰍フ解散・清算を企てたのです。

 さらに卑劣なことにサンケン電気・和田社長は、「新型コロナで2年間は(韓国サンケン労組が)日本に来られない」からと、つまり人類の災厄を好機到来として解散決定に及んだのです。韓国サンケン�鰍フ社長が漏らしたのでした。

 韓国サンケン労組は直ちに、会社前にテントを張り、闘いを開始しました。そして韓国では今やサンケン電気への怒りが、社会問題化、政治問題化し、外交問題にまでなろうとしているのです。

(連帯闘争つぶしをはね返そう)

 今回の弾圧は、尾沢さんがサンケン電気に対して、韓国サンケン労組との話し合いに応ずるよう求めたことの中で引き起こされました。段ボールでつくったパネルを両手に持って体を密着させたという「暴行罪」と、それでは弱いと見て「威力業務妨害罪」を後付けしてきました。それもサンケン電気の業務でなく、警備会社の業務を妨害した(尾沢さん対応に注力させられた)という理由なのです。強引な起訴でした。

 私たちの連帯闘争は、当該労組がコロナで日本遠征闘争をやれない状況の中、極めて主体的・能動的に踏み出すことを問われました。オンラインで当該労組の主導性を保障し、日韓連帯を打ち固める関係を創り出しながら。これが最初の試練でした。

 最初の試練を超えた後は、支援する会の木曜行動、埼玉市民の会の独自行動、大阪等全国営業所闘争と、連帯闘争が力強く広がっていきました。サンケン電気にとっては想定外の事態だったろうと思います。権力の側も当初は労働争議に介入しない態度でしたが、日韓連帯闘争の発展に警戒感を高め、サンケン電気の介入要求に乗ったということです。私たちは日本の連帯闘争つぶしに屈することはありません。日韓連帯の力でこの闘いに必ず勝利します。ご支援、そしてカンパをよろしくお願いします。

【カンパの送り先】
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(記号)10140―(番号)54433981
〔他の金融機関からの振込〕
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(店名)〇一八店(ゼロイチハチ店)
(口座番号)5443398
「韓国労働者とむすぶ会」