
7月3日、マイクロバスや乗用車、ワゴンなどに分乗して福井、大阪、兵庫、京都、滋賀から福井県おおい町に約60人が駆けつけた。この日、大飯原発3号機が再稼働するためである。
はまかぜ交流センターしーまいる(おおい町大島)横の駐車場に集合。ゲート前までデモをして抗議集会と関電への申し入れ。6月23日に再稼働した美浜3号機で早々に事故が起きたことを受け、木原壮林さん(若狭の原発を考える会)は、「老朽原発は必ず事故を起こす。原発がなくなるのもそう遠い先ではない」と話し、12月5日には昨年9月の全国集会を上回る「老朽原発このまま廃炉!」という大集会を企画中。「この集会が最後の集会になるようがんばろう」とあいさつした。
中嶌哲演さん(福井県小浜市、明通寺住職)は福島の青田恵子さんの詩を紹介。「今だけ、金だけ、自分だけ、卑しい根性にならなければ、老朽原発再稼働なんかできない。福島の二の舞になりたいのか」という怒りの詩である。また、1984年に原発誘致を撤回させた小浜市民へのアンケートの中から「子ども孫の代まで一生死刑判決を受けたのと同じ」などの回答を紹介した。
6月21日に美浜3号機運転差止の仮処分を申し立てた共同代表の一人、山本雅彦さんが報告。今月中に審尋が開かれることや、大阪地裁で合議体で行われる裁判では大飯原発の運転を差し止めた裁判官が入っていることが分った。