会期中、早朝から数百人が整理券を求めて並んだ。定員は3日間で1300人。多くの方が涙をのんだそうだ。大音響で騒ぐヘイト集団も押し寄せたが、労組や市民団体や個人による防衛ではね返した。3日間の展示は無事、成功裏に終了した。

 なによりも実行委員会のみなさんに敬意を表し感謝したい。この企画を最初に考えた段階から、激しい妨害は予測されていたはずだ。それを見すえて開催を決断し、展示を実現するために要した準備の大変さは容易に想像できる。

 3日間を終えて、実行委の方がこう述べられた。「東京、名古屋と思うように開催できず、大阪も厳しい状況にある中、開催にこぎつけ、最後まで無事に終えられたのは、『このような展覧会が開けないような世の中はおかしい』と思う多くの人々が、組織的な形ではなく、それぞれの思いから駆けつけてくれたことにあるのでは。それが、大阪で、いや関西で表現の自由を守りぬいたのだと思う」と。

 今回、司法(地裁、高裁、最高裁まで)も「至極、まっとうな」決定を出し、維新・吉村大阪府知事のたくらみは頓挫した。大阪の人間にとってはこれもまた胸のすく思いだった。「不自由展かんさい」成功から多くの学ぶことがあると思う。ここから新たな一歩を。(新田蕗子)