ミヤンマー軍のクーデターに抗議する集会とデモが、7月18日世界16カ国で同時開催。神戸市内の東遊園地には約150人が参加。連帯、支援する日本人参加者も多かった。東京、名古屋、岡山でもとりくまれた。

 集会は黙祷から始まった。参加者は配られた黒布を左腕に巻きつけた。主催したミャンマー青年は、「ミヤンマー民主化のため、国民統一政府(NUG)を支持する」「ミヤンマーの課題は世界の課題であり、もっとミヤンマーに関心をもってほしい」「ASEAN諸国は、問題解決に向け、合意を形成してほしい」「NUGを正式に承認し、国軍の弾圧や少数民族への人権侵害に抗議を」と訴えた。集会後、三宮を一巡するデモに出発、ミャンマー青年のコールで「NUGを認めろ」「独裁政権を認めない」の声が響きわたり、市民の注目を集めた。

▽「困難を希望へ」

 12日には、アムネスティ日本の主催で、抗議と支援の催しがオンラインで開かれた。ミャンマーの人権活動家、キン・オーンマーさんは次のように話した。

 ——2月の国軍クーデター以降、軍部は、容赦ない攻撃を全国で強行している。7月10日現在、少なくとも74人のこどもを含む899人を殺害。拘束された人は5173人に上る。軍は無差別に殺害、処刑している。拘束者には拷問、性的な虐待もおこなわれている。

 2カ月前の国連・安全保障理事会決議で市民への攻撃が止まると考えたが、なにも変わらなかった。経済が混乱し、コロナ禍で生活が困難になっている。「自由と民主主義」「全ての民族の平等」を求め、NUGが樹立された。日本政府は、軍へ制裁措置を。日本企業は軍を助けないでほしい——(高崎)