7月26日、国は7月14日の「黒い雨」訴訟「原告側全面勝訴」2審判決の上告を断念。高裁判決が確定した。26日午前の段階でも政府は「受け入れ難い」とする見解を示しており、広島の怒りは沸点に達していた。今回の上告断念は、長年にわたる原告団、弁護団、支援の苦闘が世論を動かし、国を追い詰めてきた成果である。「ずっと闘ってきて、やっと報われた」。原告団長の高野正明さん(83)の言葉は重い。これにより原告84人全員に被爆者健康手帳が交付される。原告以外の「黒い雨」被害者についても救済の道が開かれる可能性が出てきた。同様の被害を訴えている、長崎被爆体験者の救済も急がれる。

(2面に関連記事)