蝉が鳴き始めると共に目覚め

夏草をかき分けて

すぐに林の方へ出かけた

朝から小鳥の誘う声

樹間に人影が揺れて

どきどきした

いち、にい、さん…かけ声がして

私も全身で体操をした

数えきれない人々が

誰の命令によるのでもなく

自由に体を動かしていた

心地よい汗の滴

悪夢を追い出して

光を浴びる

日々、生き返る

涼風が立つ