「『競争』ではなく『協働』の社会でなければ、持続可能な社会にはならない」。松井一郎・大阪市長に対してこう提した大阪市立木川南小学校の久保敬校長にたいして、8月20日、大阪市教育委員会は「文書訓告」を行ないました。この「処分」に抗議する市民有志が8月27日、大阪市役所前に集まり、それぞれ持ち寄ったビラを配布し、手作りのプラカードなどを掲げました。

▽大阪の学校では

 久保校長は提言で「子どもたちは、テストの点によって選別される「競争」に晒される。そして、教職員は、子どもの成長にかかわる教育の本質に根ざした働きができず、喜びのない何のためかわからないような仕事に追われ、疲弊していく。さらには、やりがいや使命感を奪われ、働くことへの意欲さえ失いつつある」と大阪市の教育現場の危機的状況を訴えたのです。事態を正確に反映した久保校長の提言は多くの人の心を捉え、またたく間に拡散したのです。

 ところが市教委の対応は「独自の意見に基づき、学校現場全体で子どもの安心・安全が保障されない状況を作り出していると断じ、教育委員会の対応に懸念を生じさせた」(訓告文)というものでした。現場の声に耳を傾けようという姿勢が微塵も感じられません。

 維新がすすめる競争教育によって犠牲にされるのは子どもたちです。子どもたち一人一人がのびのび個性を伸ばせる教育をとりもどしましょう。(堀ちえ子)