9月25日、名古屋出入国在留管理局(以下、名古屋入管)の収容施設で亡くなったスリランカ人女性・ウィシュマ・サンダマリさん事件の真相究明と再発防止を求める行動が全国8カ所(札幌・仙台・高崎・東京・名古屋・京都・大阪・高知)であった。名古屋入管にビデオの全面開示を求めた。

 主催は「ウィシュマさん事件の真相究明を求める学生・市民の会」。大阪では、その会に参加している団体の一つであるTRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)が、ツイッターなどで「『ビデオの全面開示』を求める全国一斉行動9・25大阪デモ」を呼びかけ、80人が参加した。デモに先立ち参加団体から発言があった。

 TRY学生メンバーは、「日本社会の一員として、将来を担う世代として、今回の事件をうやむやのままにできない」と話した。

 Save Immigrants Osaka(移民・難民の人権を守る有志)は、「入管前の抗議行動、面会が大事だが、それ以外にも署名やSNSでの拡散など、やれることはある。入管行政は国の在りようの問題だ。声をあげて変えていこう」と述べた。

 WITH(旧名:西日本入管センターを考える会)のメンバーは、「被収容者への面会は、入管に対して抑止になる。ウィシュマさんの死によって、市民の厳しい目が現状の入管体制に向けられた。今後、この関心をどれだけ維持し行動できるかで、日本国憲法を持つこの国の本気度がはかられる」と語った。

 次に面会活動をやっている男性がマイクを握り、「入管が実際に中でやっているのは、いじめ、虐待、拷問だ。こんなところに居たくないと思わせて嫌だったら帰れと迫る。ウィシュマさんの場合も、職員の人権意識が足りないとかじゃなく、入管庁自体が苛め倒せと指示を出している中で起きている。これは殺人だ。再発防止のためには誰がどんな指示を出したのか明らかにしなくちゃいけない」と語気強く語った。

 司会がウィシュマさんの家族からのメッセージを読み上げ、西梅田公園までサイレントデモをおこなった。デモ中マイクでデモの目的と署名への協力を訴えた。

オンライン署名 https://chng.it/6PkVp4gS2N