コロナ禍の1年半余で多くの集会や会議にもオンライン方式が取り入れられ、筆者も必要に迫られ、悪戦苦闘の末「仲間入り」している▲リモートのツール「ZOOM」の利用者数は、19年末1000万人から20年4月にはなんと30億人に!現在は3〜4億人で推移しているとか▲使ってみてその「便利さ」には心底驚く。「居ながらにして」その場にいるような錯覚も。時間と交通費を考えればわざわざ出かけなくてもいいなどという気持ちも起きる。インターネットは危険だと知ってはいてもこの便利さは大きな魅力ではある▲でも、同じ場所で同じ空気を吸って共鳴し合うという喜びとはやはり別物だ。この中で育つ子どもたちへの影響はどうなんだろうと懸念もついて回る▲といいつつ、筆者はこの夏、若い頃からの夢だった「シベリア鉄道に乗ってバイカル湖を訪ねる」旅に出た。そう、オンラインで。旅は興味深く、楽しく、叶わぬ夢の一部が果たせたのだった。 (泉)