
10月31日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)主催の団結まつりが行われました。扇町公園の平場に舞台と観客席が設けられ、それを囲むように出店が並んでいました。
沖縄から隆松さんがゲストで来阪。具志堅さんは、ガマフヤー代表で40年も沖縄戦遺骨収集ボランティアをされています。
沖縄南部の戦没者の遺骨が混じる土砂を辺野古の埋め立てに使用することは許されないと沖縄県庁前でハンガーストライキをし、報道されたので、ごぞんじの方も多いと思います。
また、沖縄戦の犠牲者20万656人のうち7万7000人余りの日本兵は全国から来た若者たちです。その人たちの遺骨も南部の土に混じっています。沖縄だけの問題ではなく日本全国の問題なので、全国の自治体の1万7000あまりの議会に、沖縄南部の遺骨が混じる土砂を辺野古の埋め立てに使わないよう国に申し入れをしてほしいと要請を送りました。
おりしもこの10月から、沖縄戦で亡くなった人の遺骨もアジア太平洋地域で亡くなった人の遺骨も、DNA鑑定をして家族の元に還すという事業が、やっと始まったところでした。そのことを遺族の方に知ってもらいたいということもあって全国の自治体に送ったということです。
遺骨収集だけの採択は問題
宗教者の会の協力を得て1日がかりで発送した結果、109カ所も採択してくれましたが、一つ問題が起こりました。沖縄南部の土砂を埋め立てに使わないよう、遺骨を収集するようという2つの要請のうち、沖縄南部の土砂を埋め立てに使わないという要請をせずに、遺骨収集のみ要請した自治体が出てきたことです。この2つはセットでなければならないと具志堅さんは訴えています。
なぜなら、その土砂を使わないでくれというのが載らなければ、使われてしまう。そうしたら遺骨も遺骨収集をする場所も失ってしまう。遺骨収集やろうにも、もう場所が残ってないということになるからです。
そして遺骨はもう風化して取り切れないので、今残っている場所を、戦争の犠牲と平和を考える聖域として残してほしい。それを子孫に伝える責任が私たちにはあると話しました。
(堀ちえこ)