
12月5日、大阪市西区の靫公園で、老朽原発の廃炉を求めて、集会とデモが行われた。全国各地から反原発・脱原発の活動を進めてきた1600人が集まった。
集会では福井県で長年反原発の運動の中軸をになってきた中島哲演さんが主催者あいさつ。続いて井戸謙一弁護士が、美浜3号機差止訴訟についての報告した。
その後、全国各地からの参加者紹介され、発言が続いた。福島からの避難者も多数登壇し、原発賠償関西訴訟の取り組みを報告した。
多くの発言にあるように、40年越えの原発を再稼働させるのは、どう考えても無理なことである。普通の機械装置でも40年では経年劣化が進む。しかも放射能にずっとさらされ続けている原子力発電装置ではなおさらだ。
集会の最後に主催者を代表して木原壯林さんから集会アピールが読み上げた。
木原さんは「福島原発事故は、原発が一旦重大事故を起こせば、大きな犠牲が生み出されることを明らかにした。しかし運転開始後45年を越えた老朽原発である美浜3号機、高浜1号機、2号機の運転を関西電力と政府は画策している。原発には、(1)使用済み核燃料の問題、(2)住民の避難の問題、(3)電力会社が引き起こしている多くの事故の問題、(4)原発の耐震性の問題、(5)原発の電力コストが他の発電施設よりも高くなっていることの問題、(6)自治体との約束を守らない電力会社の企業倫理の問題等々が指摘された。老朽原発を廃止に追い込み、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しよう」と呼びかけた。
関西各地では、このかん、「老朽原発を廃炉へ!」とりくみは、「ひとりデモ」、福井地元でのアメーバデモ、各戸チラシ配布、抗議デモやスタンディングなどの、柔軟で幅広い戦術を駆使して行動がおこなわれている。今後も継続して老朽原発を廃炉をめざそう。
(五嶋眞一)