気が重い日々が続きました。コロナのためもあるでしょう。(以下12月31日、記)

 オール沖縄が自粛していたため、たたかいの現場に大勢が集まることができませんでした。工事が続行する中、監視という名目で座り込みましたが少人数のため、あっという間に排除。安和も塩川も海上も少人数。蟷螂の斧の感じです。玉城知事の埋め立て不承認で一時は奮い立ちましたが、これもコロナで先行き不透明に。12月30日現在、コロナ新規感染者は50名。年明けには蔓延防止宣言もという状況です。

 それで1月1日、日の出とともに始める辺野古の浜での「初起こし」が中止になりました。8日、名護での「不承認支持の県民大会」はどうなることか。4日に判断するとのこと。9日のカヌーメンバー死去による追悼集会や、読谷独自のイベントなども中止に追い込まれそう。だから元気が出てこないたたかいです。

 オミクロン株は確かに「今回は」米軍基地から広がりました。マスコミがはっきり報道したので、沖縄米軍基地の実態の一部が全国に知れ渡ったと思います。出国する際、無検査でやって来た米兵たちから基地従業員に感染し、そこから家族、友人、地域に広がったことは確かです。

 米兵は自由に市街を出歩いています。今日も、飲酒運転で捕まっています。この不条理に気付いてくれたと思います。駐留米軍が優位にあることを、もっと知って欲しいのです。交通事故を米兵が起こしたとき、公務と言えば裁判権はアメリカです。その場合、ほとんどちゃんとした裁判は行なわれないと、毎日新聞が暴きました。

 来年度の思いやり予算。21年度の2017億円より100億円多く米政府と合意しています。12月28日、県警は、返還されたヤンバルの森に米軍が残していった演習遺物を拾い集め基地入り口の前に置いたなどを理由に、昆虫学者・宮城秋乃さんを在宅起訴しました。これも、日米地位協定の問題です。基地返還後の廃棄物の処理は日本側にあり、汚した米軍は知らぬ顔です。

 明日は元旦。怒りの筆はもう収めたいのですが、「台湾有事は日本の有事」と煽っている人がいます。12月24日、沖縄の新聞は1面トップ見出しに「米軍が南西諸島に新たな攻撃拠点 台湾有事で日米共同作戦」と書きました。来年の3月24日〜27日、神戸で「イクサ場の記憶」という写真展を行ないます。多くは戦後27年撮影の写真です。ガマ(洞窟)には沖縄住民、日本兵の遺骨が散乱しているの写っています。「本当に戦争をするのですか。戦後沖縄の苦難の道は、今もですよ」と問いかけます。

(富樫 守)