新年早々あ然とした。岸田首相は国の防衛政策の中に「敵基地攻撃能力」を持つようにしたいと発表した。ちょっと待てよ。それって「戦争」じゃないか▼以前から、「相手が攻撃しかけてきそうになったら先に叩けるように」などと呟いていたが、攻撃しかけてきそう、などどんな状態を言うのか。それがわかるなら外交で話し合えよ。相手を叩いたら、「すみません」と頭を下げるだろうか?「この野郎!」とそれ以上の攻撃がくるだろう▼はっきりと「戦争」の幕が切っておとされる。しかけているのはこちらである。「真珠湾」の奇襲。そのあと日本は泥沼の太平洋戦争に突入したのである▼そんな歴史は繰り返すな、と憲法「9条」ができたのではないのか。1947年に発行された「あたらしい憲法のはなし」にある▼「よその國と争いごとがおこったとき、けっして戦争によっていいぶんをとおさないときめたのです。いくさをしかけることは自分の國をほろぼすはめになるからです」(侑)