
オール沖縄の座り込みが始まりました。2月22日、火曜日は安和琉球セメント桟橋入口、午後が沖縄島ぐるみ中部の担当です。いつもの4名ほどの人数で抗議活動でした。24日、木曜ゲート前の朝は、読谷はじめ中部の仲間たち。この日は、コロナ禍が始まる前の9割ほどの50名が参加しました。
この日2回目の座り込みの時に、ロシア軍のウクライナ侵攻が始まりました。プーチン大統領は、自国民保護という名目で平和維持軍をウクライナのドネツク地方に派遣すると言いました。戦争の始まりは、常に平和が名目です。
日本のマスコミ動向に注目しています。ウクライナ侵攻の原因を「アメリカ軍の存在(プレゼンス)」に持って行こうとするコメンテーターが現れます。
フイリピンのスービック米海軍基地、クラーク空軍基地から米軍が撤退したため中国が南シナ海に進出したとか、アフガンから撤退したことで弱体化したと判断され、ウクライナにロシアが侵攻したという論理です。その展開の先が「台湾有事」に結びつけられ、「だから沖縄の米軍基地が必要」となりそうです。
最近、沖縄駐留米軍は那覇港に隣接する軍港で訓練しました。今後も続ける構えです。宮古島にミサイル弾を持ち込みました。沖縄本島の勝連半島にもミサイルの持ち込み計画があります。
当面、力の論理を信奉する声が大きくなり、「基地はいらない」という私たちを押しつぶすかも知れません。しかし、力の論理で解決できないことを言い続けなくてはなりません。「ロシアの正義」は力では成功しません。
ロシアにも反戦を訴える「民」がいます。平和を愛する「諸国の民」の公正と信義を信頼し、平和を維持すると決めた「われわれ」です。ロシアを含め世界の「民」の反戦の声で、侵略は成功しないことを示さなくては。ロシア、プーチンの要求はNATOを東へこれ以上拡大しないという保障が欲しいというものです。自国が攻められるという不安なのでしょう。
日本国憲法前文に、「われらは平和を維持し専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ」とあります。まさに「9条を世界遺産に」です。それが国際社会の紛争をなくす方法ではないでしょうか。
ウクライナ侵攻で、さらに日本の世論が「力の論理」に変わり、9条がないがしろにされ、憲法に自衛隊を加えると言われます。腹立たしいほどの逆境ですが、新基地建設反対を言い続けます。26日の土曜日は、カヌーチームに弁当差し入れの日。そしてすぐに次の火曜日、木曜日がやってきます。(富樫 守)