地方の自治体に勤める非常勤職員です。規模の小さい職場で、働く人の人数も少なく、いろんな仕事を互いに助け合いながらこなしています。
そこへ、去年からのコロナの感染拡大、これらの影響を受け、今や激務職場と化しています。ワクチン接種への準備や対応、毎日のように変わる通達、保健所等からの報告や連携と仕事量は増える一方です。保健所の現場で働く人たちは、日々対応に追われ、帰宅は連日深夜と聞いています。
 コロナの感染については未だ先の見えない状態で、様々な仕事が増え続けています。

感染リスクかかえて

 非常勤職員も感染のリスクをかかえながらの勤務が続いています。
仕事はデスクワークで事務職ですが、電話、窓口対応もこなさざるを得ない状況です。それに加えて今の時期、私たち、非常勤職員にとっては、不安な毎日を過ごさざるを得ない時期なのです。
 それというのも、自治体の非常勤職員は年度ごとの予算で給料が支払われるため、毎年、この時期が、来年度の4月以降も仕事が続けられるかどうかが決まる時期なのです。「雇い止め」に合う可能性があるかもしれないということです。
 去年からはその更新制度に試験が導入され、その試験で更新が決まるのですが、もちろん不合格もあり得ます。試験を受けることも結構プレッシャーですし、不合格は大変困ります。来年度以降、働く所が無くなるんですからね。
 非常勤職員の中にはいくつも試験を受ける人もいて、この時期、本当に仕事に集中できません。一緒に働いている同僚が4月からはいなくなるということは残念ながらよくあることです。
 最近の公務員バッシングの中、正規の職員は減り続け、それをカバーする形で非常勤職員が増え続けているのが全国の自治体のほとんどの傾向です。住民への様々な相談に応えるのが、自治体の役割りですが、それには経験豊かな職員が必要ですし、継続した勤務に支えられてこそ、こなせるものです。非常勤職員が少しでも安心して働ける職場が、正職員にも良い影響を与えます。それが住民への要求にも応えられるような社会になればと願っています。    (陽)