
会場は満席、第2会場も用意された。400人を超える労働者、市民が全国から集まった。関西生コン・湯川委員長が主催者あいさつ。「18年から延べ80人以上の組合員が逮捕され、10数件の民事、労働委員会闘争を行なっている。どんな状況になっても徹底的にやる。今日は、18年以来の関生支部主催の集会。これからもやっていく。現場組合員の生の声を聞いてほしい」と訴えた。
永嶋靖久弁護士が全事件の報告を行なった。関生支部の組織と運動をくわしく述べた後、「弾圧が始まってから4年が経過するが、全貌を把握しているわけではない。今なお弾圧が続いている」と話し、次のように具体的に説明した。
ストライキを「威力業務妨害罪」に、保育所に提出する就労証明書の交付を求めたら「強要未遂罪」。団体交渉を拒否する経営者に抗議したら「脅迫罪」。工事現場の法令遵守(コンプライアンス活動)を求めたら「威力業務妨害罪」。法令違反を批判するチラシを配布したら「恐喝未遂」など、普通の労働組合活動が刑事事件にされている。大阪府労働委員会でも内容は勝っているが、実効性が弱い。中央労働委員会では、大阪広域協側の弁護士が「関生支部に労働組合法の適用はない」と言っている。戦争に反対する労働組合への弾圧である。日本が敗戦した後、憲法よりも先に労働組合ができた。二度と侵略戦争を繰り返さない。そのためには労働組合が必要。そこが攻撃されている。
各職場報告が10数人から行なわれた。関西生コン支部の組合員は、4年に及ぶ組合つぶしのなか、逮捕され解雇され、工場閉鎖、不当な攻撃を受けてきた。苦しい中の仲間の脱落、かつての仲間の裏切りへの怒り、悔しさ、支部の仲間への信頼などの思いが述べられた。 (高崎)