
5月15日、「軍事要塞化とたたかう琉球弧の人々—宮古島の自衛隊ミサイル基地反対運動」と題する集会とデモがおこなわれた。お話は清水早子さん。清水さんは「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」事務局長。関西出身で28年前に宮古島に移り住んだ方。多くの画像を用いて、沖縄・宮古島のたたかいの様子、宮古島の航空自衛隊基地建設の実態などを伝えた。
航空自衛隊基地には、まるで核シェルターのような地下3階の建造物が作られている。レーダーも設置され、強い電磁波が出ている。ヨーロッパの安全基準の2000倍以上だ。家畜に死産や異常が現れている。人間にも健康被害があるはずだが、行政は調査していないという。
本土ではほとんど報道されない。報道されないから、みんなも関心を持たない。そういう中でこういう集会は重要だと思う。こういう機会を作ってくれた主催者に感謝したい。
本集会の前に主催者である「STOP! 辺野古新基地建設! 大阪アクション」は、大阪駅前で、玉城知事の「設計変更不承認」を支持するアクションをおこなった。5月15日は沖縄が日本に返還された日だが、その日から50年経っても、沖縄の基地負担は軽減されないばかりか、米軍の辺野古新基地建設をはじめ与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島、馬毛島への自衛隊配備、ミサイル基地などの整備が進められ、基地負担が増大している。そのことが清水さんのお話で良く分かった。
「再び沖縄が戦場になるのか」という危惧が、現実のものになるかもしれないと感じた。集会の最後に、「宮古島に行こう」というアピールも。集会後、梅田までのデモ行進した。 (堀ちえこ)