片桐なおみさん

5月29日投開票の新潟知事選に、「柏崎・刈羽原発再稼働反対」を正面から掲げて現職とたたかった片桐なおみさん(72)。結果は現職70万3694票、片桐さん20万3845票だった。
片桐さんが出馬を決意したのは3月半ば。現職支持に回った連合新潟の動きに、立憲など野党が独自候補を立てられず、現職無投票当選になりかねなかった。「原発をなくすことが大人の責任」と立候補した片桐さん(本紙340号参照)。
選挙の結果とは対照的に、共同通信の出口調査では、「再稼働に反対」が49%、「賛成」は25%。再稼働の賛否を問う県民投票について「必要」が65%、「不要」は17%だった。片桐さんの決断は正しかった。
片桐さんは直後の記者会見で次のように語った。「感動の毎日だった。行く先々で知らない人からあなたが出てくれてほんとうによかったと声をかけられた。もうちょっと時間がほしかった。やはり自民党は大きかった。でもあの時点で立たないわけにはいかなかった。私の人生の中ではもっと大変なこともあったから、なんのこれしき、負けずにこれをバネに原発反対を訴えていく」。
ある女性は結果を見て言った。「20万票とったなんてすごい!」と。多くの人に勇気と元気をくれた片桐さんに大きな拍手を送りたい。  (蕗)