
コロナでなかなか行けなかった沖縄へ、6月5日から8日にかけてグループで行った。同じ時期に本部(もとぶ)町島ぐるみ会議の呼びかけによる「安和(あわ)桟橋・塩川港大行動」が行なわれていた。
7日午前中、私たちも安和桟橋へ向かい、ダンプカーによる土砂運搬に抗議する行動に合流した。辺野古の海を埋め立てる土砂は、琉球セメントが所有する安和桟橋から運ばれている。この日は、雨のなか20人ほどが参加。
本部半島の南岸にある琉球セメントの工場から搬出された土砂は安和桟橋に積み上げられる。桟橋に横付けした土砂運搬船にベルトコンベアーで積み込まれ、辺野古に運ばれる。山を削って採取した赤土混じりの土砂だ。

本部町側からの海岸伝いに続く国道449号線、その2車線道路の1車線を数10台のダンプカーが延々と連なっていた。桟橋入口付近ではガードマンがダンプカーの警備に当っている。抗議活動を規制するのは沖縄県警だ。構内には機動隊の〝かまぼこ〟(警備車両)が止まっている。
安和桟橋の入口には「民意は示された。辺野古新基地ノー!」「違法工事を中止し、予算をコロナ対策へ!」ののぼり旗がはためく。「新基地はいらない」「美(ちゅ)ら海を守ろう」と書かれたボードを手に持ち、ダンプの前をゆっくりと横断する。土砂搬出を遅らせるためだ。ひとりの女性がさしていた傘に、「よんなぁ、よーんなぁ」と書いてある。「ゆっくり、ゆーっくり」という意味だった。
「大行動の初日6日は80人が参加した」と地元紙が報じていた。私たちはお昼に安和桟橋を離れたが、そのころには県内各地から市民が集まってきており、参加者は50人を超えていたようだ。
大行動を呼びかけるチラシにはこう書いてあった。「私たちは負けない、諦めない。安和桟橋、塩川港からの土砂の搬出を止めよう! 一人ひとりの一歩があれば、いつか工事は止まる」
その通りだ。「本土で辺野古新基地反対の声と行動を大きく」という思いを強くした。 (高崎)