「沖縄と繋げるキャラバン結成集会」が開かれた(7月22日、大阪市内)。主催者あいさつを小林勝彦さん(全港湾大阪・委員長)が、大森正子さん(大阪行動)、具志堅和男さん(兵庫県沖縄県人会会長/代読)、韓国からキム・ジヘさん(進歩連帯自主統一局長)ら10人が賛同発言を行なった。
小林さんは、「今年は沖縄復帰50年。沖縄について運動してきた者として振り返ってみると、沖縄を含め反戦反基地運動は前進したのか。そう反省しなければならないのでは。戦後77年、戦争体験者が少なくなり危機感をもっています。今、本土各地で辺野古基地反対のさまざまな運動、集会、学習会、署名活動などを『自らの問題』としてとらえ苦闘していますが、停滞も否めません。これまで沖縄意見広告運動としてのキャラバン活動など10年余り。経験を生かし、さらに新しい工夫を凝らし運動を広げていきたい。憲法改悪の動き、平和なくして労働運動なしを柱に労働組合運動をやってきました。どんな条件を取っても、どんな良い生活をしても戦争によって全てが失われます。組合青年部のみなさんと粘り強く話し合っています。まだまだ若者に伝えきれていない課題にアタックしていきます。関西から全国に。キャラバン活動に労組、市民運動が連帯していきたい」と話した。
キム・ジヘさんは、韓国からオンライン参加。「今年、私たちは自主平和遠征団をつくり済州島、釜山、大邱、ソウルなど全国の米軍基地を回りました。米軍基地により生活の場を奪われ、騒音、環境汚染、米軍犯罪などの数多くの被害を受けている民衆の姿を目にしてきました。F16、アパッチヘリ、パトリオット・ミサイル、無人ドローン、弾薬庫など確認しました。米軍基地が中国封じ込めのため、戦争の危機であることを全身で感じました。20年前の米軍装甲車により命を奪われた2人の中学生の死を思い出しました。今も少しも変わっていない。糾弾し共に変えていく決意です。アメリカは、米・韓・日対北朝鮮・中国・ロシア間の陣営対決を極限化させ、新冷戦体制を準備しています。ウクライナの事態から、台湾、朝鮮半島が次の戦場になるかも知れない危機。沖縄の問題と朝鮮半島・韓国の現実は別々の問題ではない。韓国と沖縄の基地の運用は緊密に連動しています。韓・米・日の軍事協力、沖縄新基地建設阻止と岸田政権の戦争政策を阻止するために、韓国の地から共にたたかいます」と訴えた。
集会参加者からの発言、パフォーマンス「おもちゃ楽団」の歌と演奏があり、共同代表の川口真由美さんが、まとめを行なった。   (高崎)