運転開始後45年の美浜3号機は、老朽原発としては初めて昨年6月23日に再稼働。しかし、特重施設の設置が期限に間に合わず、わずか3カ月で運転を停止。そして、10月に運転再開を予定していた。ところが、関電は、運転再開を8月12日に前倒しすると、6月10日に発表した。関電の意図は、老朽原発・美浜3号機の再稼働差し止めを求める仮処分裁判が大阪地裁に申し立てられており、その決定がこの9月にも出されようとしている。決定前に動かしたいということだ。
 こうした動きにたいして、7月24日、福井県美浜町水晶浜の美浜原発を望む弁天崎で、老朽原発・美浜3号うごかすな! 現地全国集会が開かれ300人が参加した。
 集会では、地元美浜町の二人の町議会議員の発言もあった。松下町議は、「知り合いの関電社員は、原発は配管の塊だと言っている。原発の技術者を養成する原子力工学科はどこの大学でも廃止された。原発の寿命は終わっている」。
その後8月1日、美浜3号機は原子炉補助建屋内で、放射性物質を含む水漏れ事故を起こし、関電は運転再開を延期した。