
8月6―7日、「表現の不自由展」が京都市内で開催されました。妨害を予想して万全の態勢をとって成功させた主催者に感謝します。
14人のアーティストによる作品があり、昨年の大阪会場よりはコンパクトでしたが、新しいもの(絵本「はなばあば」の原画など)もあり、見応えがありました。
「平和の碑・少女像」はもちろんですが、どの作品も、「今」と「自分」に向き合い、絵や写真や彫刻やインスタレーションというオブジェなどで表現する、その真摯さを感じました。
たまたま横にいた女性が、ある〝出品禁止〟になった作品を見ながら「なんでこれがあかんの?」と話しかけてきました。私は「そうですよね」としか言えませんでしたが、ほんとにだれか答えてほしいと思いました。
「少女像」には横に空いた椅子があります。そこにはだれでも座って、像の肩を抱いたり、手を重ねてたり、一緒に写真も撮れます。その椅子がなぜあるのか、神戸での表現の不自由展(9月10、11日)でそれを確かめてください。 (新田蕗子)