裁判終了後に行われた原告と弁護団による記者会見=14日、大阪市

琉球遺骨返還訴訟控訴審の第1回弁論が行なわれた(9月14日、大阪高裁)。原告の亀谷正子さん、原告弁護士が意見陳述した。心配されていた結審はなく、次回審理が12月1日となった。
亀谷さんは、「京都地裁では、第一尚氏の子孫であることを玉城毅さんと共に認められたが、百按司墓から奪われた先祖の遺骨は返してもらえていない。先祖との墓での交流ができていない」「京都大学に、遺骨の閲覧を要求したが9月12日付の返事で不許可とされた」と、怒りを込めて訴え弾劾した。
原告弁護士は、国際人権法と憲法、ヤマトと琉球の慣習の違い、民法897条について原告の本人尋問、証人申請した。
琉球遺骨返還訴訟は、京都大学に「保管」されている百按司墓から盗掘した遺骨を「拝ませてほしい」と子孫が訪問したが門前払いしたこと。照屋寛徳・元衆院議員が、国政調査権により、遺骨が京大博物館のプラスチック箱に入れられ放置されている実態を明らかにした。原告の要求は、「遺骨をみせてほしい」「遺骨を元の場所に戻してほしい」「琉球の伝統的な方法で遺骨を弔わせてほしい」というもの。
2018年12月4日、松島泰勝・龍谷大学教授を原告団長に、祭祀継承者である第一尚氏の子孫など5人が京都地裁に遺骨の返還を求め提訴した。22年4月、一審判決。「琉球民族として先祖の遺骨を祀りたい心情」に触れながらも、遺骨を返さず京都大学が保管することを認め、原告の訴えをすべて棄却した。許し難い判決だった。原告側が控訴し、今回の大阪高裁での第1回弁論となった。
原告は、「京都大学は人骨、われわれは遺骨と呼んでいる。物事のとらえ方の根本が違う。琉球民族の未来がかかっている。頑張りたい」と決意を明らかにした。傍聴にかけつけた仲間は、「多くの仲間の支援で、大衆闘争をつくり出そう」と提起した。   (高崎)