
国葬に反対する長崎市民集会が9月20日夕方開かれました。会場は長崎市の中心部、浜町アーケードの西側にある「鉄橋」上。主催は実行委で約150人が参加。NHKと民放が取材。集会後の練り歩きがニュースで流されました。集会の発言をいくつか紹介します。
安倍は国葬に値しない
川野浩一さん(被爆者長崎平和運動センター議長)「国民は圧倒的に反対。国民の大多数が賛成しない国葬は国葬ではない。人の死を政治利用するな」
田中重光さん(被爆者団体代表)「(国葬の話が出たとき)びっくりした。安倍が国民に何をしたか考えた。国民が困ることばかりしてきた。賃金は20年上がっていない。国葬に値する人物か。長崎に8回来たが原爆資料館には8回とも行かなかった。核共有主張の安倍を国葬にすることは絶対反対。誰がこの国を戦争する国にしたのか」
坂本浩さん(長崎県議、社民党)「なぜ安倍だけ特別扱いするのか。安倍の悲願は改憲。国葬は改憲にお墨付きを与える」 飯島滋明さん(名古屋学院大教授)「自分を含めて憲法学者は国葬反対声明を出した。安倍は本当に国葬に値するのか。統一教会と結びついた政治が許されていいのか」 長崎の中心部で抗議闘争が打ち抜かれた意義は大きいと思います。手応えを感じています。
27日の国葬当日は同じ場所で、約200人が座り込み行動で反対の意志を示しました。
国葬について思うこと
安倍の死を自公政権の側が逆手にとって巻き返しをはかろうとするもの。危機意識を露わにした、戦争翼賛を目指した一大攻撃です。安倍を美化し、戦争への道を掃き清めてきた「功績」を継承するものです。首都東京を戒厳下において自らの意志を貫こうとしています。
全国、各領域で反対の声が大きく上がっているようです。今が声を上げ闘うときです。「水に落ちた犬はしこたま叩かねばなりません」
自民と統一教会は融合しています。私は、ここ1~2年ほど「自民はとことん腐っている」と強く思っていました。その根拠がこの間どんどん明らかになっています。腐ったものは激しく戦争に向かいます。
朝鮮と中国の脅威を喧伝して日米軍事同盟の強化を正当化する戦争勢力を許してはいけません。自公と統一教会を解体に追い込む闘いを、労働者住民の力を合わせて作り出す時だと思います。
気がかりなこと
山上君を「山上」と呼び捨てにしている左派の文章を目にしました。私は違和感を感じます。呼び捨てにする真意は、「彼と自分たちは違う。彼のやったことは闘いではない」ということでしょうか。距離を取りたいのではないかと思います。私は「彼とは異質だ」とは言いたくありません。
統一教会の被害者として、非正規労働者として大変な苦悩のなかで、一大決断をしたのです。残りの人生をすべて投げ打つ覚悟で。彼の行いは、腐った権力者への労働者の深部からの一大鉄槌ではないでしょうか。そんな彼を非難したり、冷たく突き放すことはしたくないと思っています。