
大阪・中央区に本社を置く福祉・介護の専門紙であるシルバー産業新聞社に対し、おおさかユニオンネットワークなどが「解雇通告の撤回」を申し入れた(10月21日)。
当該のAさんは、全国一般東京南部の組合員。この日は、同労組書記長ほか3人、支援の労働者たち総勢で50人を上回る仲間が参加した。2022年4月、当該のAさんは新卒、無期限雇用の正社員として同社の東京支社に入社した。
ところが7月7日、代表取締役・安田勝紀氏は、退職勧奨を行った挙句、3カ月の契約社員へ切り替えという内容の「紙片」にサインを強要してきた。紙片は、安田氏がその場でノートの切れ端に書かせたものだ。正当性も合理性も全くない。この労働条件の変更が無効であることを主張したAさんに、会社側は理由も告げず自宅待機命令を出した。
この待機命令によりAさんは、現在10月末まで仕事を止められている状態にあり、全国一般労働組合東京南部の組合員として話し合いによる解決を求め、団体交渉を行ってきた。しかし、組合側の再三の要求にもかかわらず安田氏は自らは団体交渉に出席せず、問題解決の誠実な対応を行ってきていない。
組合の要求は、「安田勝紀氏により一方的に行われた契約社員への労働条件の変更、および解雇を撤回すること」「団体交渉に安田勝紀氏本人が出席すること」「本年7月以降連続して行われているA組合員への退職強要を撤回し、『自宅待機』命令を解除、ただちに職場復帰させること」等を求めた。 (庄)