
生死の橋
渡辺信雄
出て来いよー
小鳥たちが
透き通った声で 呼んでいる
階段を下りて
草木繁る 小さな大明神に参る
旗の神はビリビリに 破けている
先に逝った者に 手を合わし 眼を瞑る
鈴鳴らし 祈る
虫の声 鳥の声
この生は「邯鄲の夢」か
虫や鳥とjazzを即興演奏する
(ここは静かな最前線)
草むらを 匍匐前進する
死とは永遠のことと気づく
いつの日か 生死の橋を
みんな渡るのだ
生死の橋
渡辺信雄
出て来いよー
小鳥たちが
透き通った声で 呼んでいる
階段を下りて
草木繁る 小さな大明神に参る
旗の神はビリビリに 破けている
先に逝った者に 手を合わし 眼を瞑る
鈴鳴らし 祈る
虫の声 鳥の声
この生は「邯鄲の夢」か
虫や鳥とjazzを即興演奏する
(ここは静かな最前線)
草むらを 匍匐前進する
死とは永遠のことと気づく
いつの日か 生死の橋を
みんな渡るのだ
「生死の橋」の詩の掲載、ありがとうございます。人間とは弱いもので、どこかに祈りの場所を作ります。今年は近しい人たちが亡くなり、死を意識する日々でした。秋が深まるとなおさらに。いつも読んで下さる読者の皆様、編集部のかたに感謝申し上げます。
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