市東孝雄さんの農地の前でシュプレヒコール=13日、成田市

 51年前の1971年9月、大木よねさんに対する強制代執行以来の農地強奪が迫る中、成田市天神峰の市東孝雄さん宅の作業小屋前で11月13日、緊急闘争が開かれた。
 9月2日の新やぐら裁判の控訴審でのやぐら等の撤去を認める不当判決。その仮執行停止の申し立ての却下(10月18日)。その当日にNAA(成田空港会社)は「収去命令」の申し立てを千葉地裁に行った。NAAはやぐら裁判の対象物件だけでなく、昨年6月の最高裁で判決が確定した対象農地や作業小屋などの物件に対して強制執行することを明らかにした。千葉地裁は市東さんと反対同盟に対して、2週間を期限として「審尋書」の提出を求めている。
 市東さんの農地と農業に欠かすことのできない作業所やビニールハウス、市東さんと反対同盟の生き様を示す立看板や、やぐらなどをすべてを奪い去ろうとしている。
 緊急闘争で市東さんは、「ついに来たかと思う。判決は判決、やるならやれ。こちらは受けて立つという意気込みです。私にとって農地は命ですから、そういう気持ちで農業をやっていきます。三里塚にもう一度明るい未来を」と決意を語った。
 市東さんとともに無農薬・有機農業による産直運動を続ける萩原富夫さんは、予想しなかった強制執行の始まりへの驚きとたじろぎを率直に語りながら、11月27日の緊急現地闘争への全力の取り組みを訴えた。また空港拡張にともなう用地買収攻撃の只中にある周辺地域住民にも広く訴えていくと述べた。
また動労千葉中村委員長、関西実行委員会松原さん、市東さんの農地取り上げに反対する会山口さんはじめ全国の支援が発言。反対同盟の緊急アピールに応えようと決意を明らかにした。

11月27日(日)
天神峰現地闘争
 ●午後1時 集会〜デモ ●市東孝雄さん宅中庭  千葉県成田市天神峰63
11月28日(月)
耕作権裁判
 &千葉地裁包囲デモ
 ●午前9時 千葉市葭川
  公園集合 集会後、千  葉市街地をデモ
●午前10時半 千葉地裁