
日米合同の軍事演習
那覇市長選が終わるや、大がかりな日米軍事訓練が琉球列島近辺で行われています。台湾と尖閣を巡り、中国との軍事衝突を想定しています。11月8日には、沖縄・中部にある中城湾港に車両73台を搬入し、自衛隊員191人が参加した訓練があり、民間港が軍事にも使われる例をつくりました。
台湾に最も近い与那国島では17日、自衛隊の戦闘車が輸送機で空輸され、空港から与那国島駐屯地までの公道を走行しました。砲塔の付いた車両が県内の公道を走るのは戦後初めてのことです。さらに与那国では、市民の退避訓練が30日に行われることになりました。市民の退避訓練は、那覇市でも行う予定だそうです。
その那覇市には県庁、市庁近くに米軍那覇軍港があります。そこで11月6日、オスプレイ3機が陸揚げされました。7日、城間幹子市長はそのオスプレイの離陸に反対しましたが、11月16日にスタートした知念市長は、初日に「那覇軍港利用のオスプレイの離着陸可否は白紙」と言いました。反対から、白紙に後退しました。想定内でしたが、前市長の城間幹子さんはどう思うのであろうか。
「34万筆」署名始める
自衛隊強化が一歩一歩すすみ、また戦争が起こるのかという印象が漂う昨今ですが、「オール沖縄」のほかに、今年1月に「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」(共同代表:石原昌家、具志堅隆松、ダグラス・ラミス、宮城晴美、山城博治)が立ち上がり、10月には「台湾有事を起こさせない・沖縄対話プロジェクト」(共同代表:我部正明・与那覇恵子・前泊博盛・岡本厚)が出来ました。それぞれシンポジウムや行動を提起しています。
オール沖縄も辺野古新基地建設反対の「国会請願署名」の運動を始めました。全国から来年3月までに34万筆を集めることを目標にしています。34万筆は、9月に玉城デニー知事が獲得した票数です。希望を作り出す運動にしたいものです。辺野古新基地建設反対に思いを寄せていただく方々も、ぜひ一緒にお願いします。(富樫 守)