強制執行が迫る成田市天神峰の市東孝雄さんの畑で8日、三里塚芝山連合空港反対同盟の団結旗開きが開かれ、200人が参加した(写真上)。
市東さんはあいさつで、「この畑で旗開きができたことを本当にうれしく思っています。これは皆さんの団結の力でなしえたことです。強制執行はいつ来るかわかりません、向こうの土俵ですので。しかしこちらは『来るなら、来い』という意気込みで、皆さんと共に闘いたい」と決意を語った。そして「私がこちらに帰ってきてから20年、その間『闘魂ますます盛んなり』の言葉(父・東市さんの言葉)を大事にして闘うことを誓いました。そしていま改めて、皆さんの団結をお借りして、一日でも長く農地を守り続けるという覚悟でいます。『農地を守ることが私の命である』と常に頭に置きながら、この一年、皆さんと楽しく闘っていきましょう」と結んだ。
昨年10月のNAA(成田空港会社)による市東さんの農地・作業所や立て看板・やぐら等の収用手続きが開始され、市東さん・反対同盟の訴えや全国の心ある人びとの署名などを、千葉地裁、東京高裁はことごとく退けてきた。またNAAは昨年末、市東さんに「離農補償金を供託する」と通告してきた。こうして強制執行の強行は日一日と迫っている。
反対同盟は11月から座り込み態勢を全国に呼びかけ、その闘いを継続している。現地に駆けつけることができる人は現地へ、座り込みができる人は座り込みへ、何よりも今も三里塚現地で農地強奪・農民殺しの攻撃が続いていることを、一人でも多くの人びとに訴えていこう。農地取り上げを止めさせよう。(野里豊)