1月21日、大阪市内で「まだ止められる大阪カジノ・路上からの反撃・大阪府民の集い」が行われた。「西谷文和の路上のラジオ」で聞くことができる。印象に残った話は前堺市議・野村友昭さんの「大阪IRは失敗したら最悪、成功しても地獄」という話だ。
私たちは、液状化対策や汚染土壌の改良、沈下対策に途方もない金がかかるため、事業として絶対失敗すると反対してきたが、「ひょっとしたら成功するかもしれない」と野村さんは言う。
なぜなら夢洲カジノは、スロットマシン6400台がずらっと並ぶ巨大パチスロ屋だから。ギャンブルには「イベント頻度」という数値があり、機械式ゲームが一番高い。宝くじは買ってから当たりが分かるまで1カ月かかるが、スクラッチ式宝くじはその場で当たりが分かる。外れたらもう一枚買うことができる。この速さが人間の射幸心に大きな影響を与える。
スロットマシンのファンは多い。こうした人が夢洲カジノに行くと、入り浸ってしまうのではないかと野村さんは心配している。わざわざ夢洲まで行って1回(24時間)の入場料6000円を払い、1時間で帰るだろうか? 負けてお金がなくなっても、ATMで借りることができる。中で食事もできる。
カジノがなければ難波や梅田で使われるお金が、夢洲1カ所で使われてしまう。地域に金は回らない。4月の統一地方選は、カジノを争点に「カジノ反対」の首長を選ぼう。     (堀ちえこ)