
伊方原発の運転差し止めを求める広島裁判。新規仮処分の抗告審第1回が開かれた(1月21日、写真上)。債権者(原告・住民側)と債務者(被告・四国電力側)の双方が、それぞれ30分のプレゼンテーションを行った。広島高裁(脇由紀裁判長)は審尋を1回で終結し、「3月24日、決定を交付する」と言い渡した。
仮処分の審尋は原則非公開のため、支援者らとリモート参加者は、広島弁護士会館で樋口英明さんによる原告側主張の解説を受け、四国電力の「地震対策は万全」という嘘を批判した。
その後、申立人、弁護団らが合流し、意見交換が行われた。河合弘之・弁護団長は、「すべての原発が無くなる日は必ずくる。3月24日、広島高裁の決定に注目して欲しい」と訴えた。3月8日には、伊方運転差止本訴の第31回口頭弁論も予定。
1月25日は福島原発事故からの避難者による、福島原発ひろしま訴訟の弁論期日。原告9人の本人尋問の日程が決まった。5月23、24、25日10時から終日、3日連続。3月14日には、おかやま訴訟の判決も予定される。
福島原発事故避難者へ、「風評加害者」などという許しがたい誹謗、分断もある。避難者を守り支え、共にたたかう。(江田 宏)