「島々を戦場にするな 沖縄を平和の発信の場に 2・26緊急集会」が那覇市の県民広場で開かれた。宮古島をはじめ南西諸島の軍事基地化に対し、緊急に1000人集会として企画された。集会にはそれを上回る1600人の県民が参加し、抗議の声をあげた(写真上)。与那国、石垣、宮古をはじめ沖縄島からも、若者たちも多くの参加があった。
具志堅隆松代表(実行委員長、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」)は、「今、私たちは自由に集会が開けるが、ウチナーチュに考える隙を与えないほど軍事化のスピードは速い。第二の沖縄戦を起こさせないよう声をあげよう」と訴えた。
山城博治さん(呼びかけ人、運営委員長)は、沖縄県民の団結を訴え「この集会に賛同する70の市民団体は2カ月を目途に数千人規模の集会を再び開き、全県組織(戦争に反対する県民の会=仮称)を立ち上げ、今夏に万単位の県民集会を目指す」と話した。
この日の緊急集会の呼びかけ文には、「沖縄は日本の防波堤になることも、他国への攻撃基地となることも拒否します」とある。「過去の戦争はなくすことはできないが、未来の戦争は阻止できる。阻止の原動力は人の心だ」とも書かれていた。これが、「鉄の暴風」が人びとを襲った沖縄戦を強いられた沖縄県民の声である。(高崎)
【大阪】沖縄の緊急集会に呼応して大阪では「島々を戦場にするな!大阪同時アクション」が大阪市北区の扇町公園で行われ100人が参加した。「ストップ! 辺野古新基地建設! 大阪アクション」が呼びかけた。
集会では主催者が「いっこうに止まらない辺野古新基地建設。それのみならず、宮古・八重山諸島への自衛隊のミサイル部隊の配置など、戦争準備が進められている。『再び沖縄戦を繰り返すな』と訴える沖縄のたたかいに呼応してたたかおう」と発言。現地報告、参加団体のアピールの後、市内をデモ行進した。