(撮影:2月、神戸市内/あきら)

西国八十八カ所の古刹(こさつ)、裏山の小径に数十体の小さな野仏が並ぶ。30年ほど前、誰か悪戯し、ことごと尽く首が落とされた。一つ、一つセメントで補修した人あり。傷跡を残しながら、いまも静かに座している。