
伊方原発3号機の運転差止仮処分申し立て(新規)抗告審が行われ、広島高裁は棄却決定を下した(3月24日)。
高裁前に抗告棄却を知らせる旗(写真)が出され、詰めかけた住民、支援者らが怒りの声を上げた。弁護団長の河合弘之弁護士は「一喜一憂せず。あらゆる形で反原発の行動を続ける。裁判闘争はその一つ。広島選出の岸田総理は原発回帰に舵を切り、核軍縮を口にしながら原発を推進する。許されない」と訴えた。
その後、記者会見と報告会では抗告申立人で元裁判官の樋口英明さんが高裁の決定要旨の解説。抗告人団は「原発運転差し止め、福島原発事故という大公害事故をめぐる行動が全国で展開されている。本質は、日本国憲法における『最高の法的価値(法益)』とされる人格権の根幹、『生命・身体』の保全をめぐる問題である。憲法12条『不断の努力』により権利を保持することでもある」と述べた。(江田 宏)