「ナニワ生コン社の不当労働行為糾弾!」「尼崎市は不当労働行為企業を放置するな!」3月18日、80人余の労働者、市民、支援者が尼崎市内をデモ行進して市民に訴えた(写真上)。集会では、解雇された組合員や支援者などが決意をのべた。(高崎)

司法と企業を正す
関西地区生コン支部委員長 湯川裕司さん
関生支部はナニワ生コン争議をはじめ10数件の労働争議をかかえている。これらは、大阪広域協・生コンクリート協同組合との争いだ。生コンの価格をめぐる労働組合つぶしが問題の本質だ。労働委員会が出した解雇撤回の命令を守れと行動おこしたら、裁判所が「やめろ」と言ってきた。労働委員会の命令を無視する企業にペナルティーを科すのではなく、「命令を守れ」という労働組合の宣伝を制限する。こんな司法はまともとはいえない。私は現在保釈中だが、司法と企業を正すために法廷の外でも闘う。

運動で勝利する
関西地区生コン支部副委員長
七牟礼時夫さん
17年の産別ストライキで逮捕・拘留されたことを理由にナニワ生コンは2人を懲戒解雇した。関生支部の救済申立てを受けた府労委は20年9月、「懲戒解雇は無効」として、ナニワ生コン社に原状回復を命じた。しかし、会社は命令を履行せず、中央労働委員会に再審査を申し立てた。現在、審議中だが、遅くとも本年中に命令が出るだろう。私たちは運動によって勝利したい。

警察が事情聴取も
ナニワ生コン分会長
西島大輔さん
府労委命令を履行しないナニワ生コンに対する組合の宣伝活動を制限する裁判所の判断があり、名誉毀損で警察に事情聴取されたが不起訴だった。

不法企業との取引追及
尼崎市議会議員
都築徳昭さん
尼崎市が、労働組合法や社会的規範に違反する会社と取り引きしていいのか。市のナニワ生コン社への工事発注問題について追及する。大津地裁の判決は、企業の違反行為については寛容で、労働組合には厳しい内容であり許せない。労働者の権利をかちとっていく逆転攻勢の出発点にしたい。