
4月の統一地方選。「市民派」候補の選挙を手伝った。1期務めたその人には、コロナ禍でずっとお世話になった。結果は残念ながら届かなかった。次に向かう作業が肝要だ▼維新をどう見るか。「維新は伸びた」。兵庫でも維新は県議会、神戸市議会で第2会派となった、その事実は見なければ振り返り作業は空を切りかねない▼維新と候補たちは狡猾だ。表立って「IR、カジノ推進」と声を荒らげない。日ごろは政治や選挙に関心がないような人びとに「身を切る改革」を叫び、「自民と違う中道」「口先だけ反対の野党と違うリベラル派」を装う。維新としての「本音」を隠し、イメージづくりに徹する▼しかし彼らに限界、陥穽はある。「子育て、住みよい街づくり」の施策で知られる、お隣の明石市。県議・市議選、市長選。馬場代表も乗り込みテコ入れしたが、泉前市長が推す候補にダブルスコアで敗れた▼市民が参加し、ベターな社会に変える政治はできるのだ。学んでいきたい。(仁)