
G7サミットが終わったヒロシマは憤りと失望で泣いている。この慰霊碑の前は、固く固く核廃絶を誓うべき場所▼ところが、その前で岸田首相が語ったのは「核抑止論」だった。G7の誰も「禁止」とも言わず、「廃絶」とも言わず。勇気のない首脳たちが首をそろえ、自国の核を棚に上げた▼ゼレンスキーさん、ようこそ。あなたの行動力はすばらしい。自国への熱い想いはよくわかる。しかし、ここは「武器をください」という場所ではない。「戦争をやめて、平和を」というなら、戦争をやめる方法を、各国首脳に「いっしょに考えてください」と詰め寄ったらどうですか▼慰霊碑の前で頭を垂れるのは「二度と戦争をしません」と誓うこと。「きょう戦争をやめます」と宣言すること。頭を垂れながら、あなた方は何を考えたのですか▼どこへ核を配備しようか。いつ、ボタンを押すか。G7は平和の振りをするために、ヒロシマを利用した。ヒロシマはその日、失望と憤りの日になった。(侑)
