
猛暑の中、連帯ユニオン関西地区生コン支部(関生支部)は、労働組合つぶしの大弾圧に反対し、不当労働行為を糾弾する集会とデモを神戸市内で行った(7月17日)。集会には100人を超える組合員や支援のなかまが参加した。
2018年から始まった大阪広域コンクリート協同組合(大阪広域協組=企業側団体)による大規模な組合つぶし攻撃は、大阪で26社、兵庫で12社、滋賀8社、京都8社、奈良4社など計60社以上の業者で解雇、日々雇用労働者の就労打ち切り、団体交渉拒否などが行われた。光榮、昌榮産業が行った「就労打ち切り、団交拒否」に対し、20年6月16日、大阪府労働委員会は不当労働行為を認定し、救済命令を出した。ところが会社側は命令から3年が経過した現在も労働委員会命令を履行していない。現在、中央労働委員会で係争中。
組合つぶしのための雇止めを行った双葉産業(兵庫県加西市に工場)の事件では、府労委命令に続き中労委が救済申し立てを棄却する不当な決定を出した(22年10月19日)。現在、東京地裁で行政訴訟中だ。
集会では、関生支部書記次長の武谷新吾さんが主催者あいさつ。「労働委員会命令を守らない大阪広域協組こそ指弾されなければならない。次の行動は、毎週火曜日の大阪広域協組に対する抗議デモだ」と呼びかけた。
争議中の分会長らがそれぞれ、「年内にあるといわれる中労委命令を勝ちとりたい」(光榮、昌榮産業)、「労働委員会命令は納得いかない。行政訴訟をたたかう」(双葉産業)と決意を述べた。
関生弾圧を許さない兵庫の会の岡崎進さん、自治労兵庫県本部、全港湾神戸支部、教育労働者などが「ともにたたかう」あいさつ。「組合つぶしの大弾圧をゆるさない実行委員会」の小林勝彦さんは、「組合潰しや弾圧が間違いであるとはっきりさせる」と決意を表明。
デモ終了後、関生支部の坂田冬樹副委員長の団結ガンバローで行動をまとめた。(高崎)
