
映画『NAGASHIMA~〝かくり〟の証言~』は、ハンセン病政策の誤りを重く投げかけます。
私はハンセン病問題にかかわって、まだ5年ほど。ハンセン病の後遺症で手の障害と視力の障害を負った元患者の人たちが、舌を使って点字を読むことを知り、衝撃と感銘を受けました。人が、知識を求め生きようとする欲求の強さがいかに人間的であるのかにです。
ハンセン病のらい菌は、いまだに人口培養ができないほど弱い菌です。それなのに、国策として集団隔離政策を強要し、「国立療養所」という狭い空間に閉じ込めた理不尽さ。ハンセン病者を殺人罪の冤罪に仕立てた「菊池事件」をテーマにしたドキュメンタリーで、ハンセン病者の家族の人が「反戦、反戦という言葉に、ドキッとする」と話していました。どれだけの差別と排除で傷つけてきたのでしょうか。
映画は、邑久光明園、長島愛生園を永年取材してきた元山陽放送のカメラマン、宮崎賢さんが監督した作品です。全国13カ所の療養所に、最も多いときで約1万人が収容されていましたが、現在は820人ほど。平均年齢89歳、残された時間は多くありません。ぜひご覧ください。(大島秀夫)
▼上映日時 10月15日(日) ①13:15~ ②15:30~▼会場 神戸映画資料館/JR、地下鉄「新長田」下車 南へ8分(アスタくにづか1番館北棟2階)▼料金1000円▼申し込み「神戸映画資料館」電話 078-754-8039(10:30~18:00、水・木休館)/Eメール:info@kobe-eiga.net ▼よびかけ 大島秀夫 大島美智子
