1948年、シオニスト達は英国の委任統治領パレスチナで「建国」宣言をおこない、パレスチナ人を武力で追い出しはじめた。アラビア語でナクバ(大破局)と呼ばれている▼それ以来七五年にわたってパレスチナ人はヨルダン川西岸やガザ地区、さらには隣国の難民キャンプに追われてしまった。元々生活していた故郷は、シオニストに暴力的に奪われてしまった▼一体なぜこういう理不尽なことが起こったのか。パレスチナの歴史についてあらためて考えている。歴史をひもとけば、やはりイギリスの二枚舌・三枚舌外交に原因はあるのだろう。しかしその根底にあるのは、ヨーロッパが生み出した植民思想なのではないだろうか▼米大陸に植民した英国人たちは、アメリカ大陸の原住民を、暴力的に抹殺して国家を作った。米国の建国の歴史はその暴力を称揚しつづけている▼シオニストのイスラエルも同じだ。そもそもの考え方としておかしい。全世界の人民はパレスチナ人と共にある(秋)